
一応宅録ナレーターの西山はるか!!
前回のあらすじ
RX7を使ったら5秒でノイズが消えた
今回はいよいよ、音声を綺麗にしていく作業を覚えましょう!!
DaVinci Resolveに音源を入れてみよう!!





ド☆ン!



DaVinci Resolveは本来映像編集ソフトなので。
慌てず赤く囲った、音符のマークをクリックすれば
ド☆ン!

ここで音源を編集していきます。







※でもあらかじめRXでノイズ消しておいた方が編集しやすかったです!
工程1「ノイズゲートを使ってみよう」



無料ツールでノイズを消そうと思ったら丁寧に手作業するしか無いんです





今回はナレーションなので1ラインしかありませんが、音楽や音声ドラマなんかを作るときはA2、A3のラインも増えていきますよね。
その全体の音量を調整したりエフェクトをかけたいときはBus1を操作します。


ではノイズゲートを使っていきましょう。
1、赤く囲った「ダイナミクス」をダブルクリック
ダイナミクスのウィンドウが表示されます。
2、赤く囲ったスイッチを入れてゲートを選択
水色と黄緑の謎の線が表示されます。

他の項目も説明したいけど…

↑今回はこの2箇所だけ触ってみましょう!
しきい値
「何デシベルまで許すか」を設定することができます!水色の線の部分にあたります。
上の画像では「-35.0」に設定されているので、「-35db(デシベル)以下の音をノイズ除去するよ!」という状態です。
しきい値を上げすぎると喋っている声にまでノイズ除去が適用されて変な声になってしまうので、音を再生しながらしきい値のツマミをひねって、ベストなところを探してみてください!
個人的には-20〜-35あたりに設定しておけば大体のノイズは消せるかな?と感じました!
レンジ
「どれくらいボリュームを下げるか」を設定することができます!黄緑色の線の部分にあたります!
上の画像では「18」に設定されているので、「ボリュームを18下げるよ!」という状態です。
これはしきい値で設定した部分にしか適用されないので、正確に言うと、
「-35db以下の音域のボリュームを18下げるよ!」という意味になりますね!
下げすぎるとそれはそれで不自然な声になってしまいますので、やはり音を聴きながらツマミをひねって調整しましょう!
使い方
赤く囲んだ、ループ再生マークをクリックしておくと便利です。
スペースボタンを押すと音が再生されるので、その状態でダイナミクスを開き、ゲートの「しきい値」と「レンジ」を調整し、ノイズが落ち着く状態にしていきましょう!(もう一度スペースキーを押すと音が停止します)
個人的には、ノイズは消しすぎても不自然な気がするので、「不快じゃない音」にすることを意識するのが良いかなと思いました!
工程2「コンプレッサーをかけよう」


今まで大きいところを小さく、小さいところを大きくボリューム調整してたよ!!

コンプレッサーは、さっきのダイナミクスの中のスイッチを入れることで適用できます
↑青色の線が増える!

↑コンプレッサーも触るのはここだけ!
この2項目を説明していきます!
しきい値
先ほどと内容はほぼ同じで、「何デシベルまで許すか」を設定することができます!青色の線の部分にあたります。
上の画像では「-15.0」に設定されているので、「-15db以上の音の大きさを減らすよ!」という状態です。
「何デシベルからコンプレッサーをかけたらいいの?」と訊かれるとなかなか難しいのですが…
こちらの画像の「出力」の部分が-10を大きく越えて赤くなっている場合に、そこに合わせてしきい値を設定すると良いでしょう!
波形を見ながら音をじっくり聴いてしきい値を設定してみてください!
レシオ
これも先ほどと同じで、「どれくらいボリュームを下げるか」を設定することができます!黄緑色の線の部分にあたります!
上の画像では「2.0:1」に設定されています。(2:1って書いてほしい)
これは2分の1という意味ですので、つまり「しきい値を越えた部分の音量を半分にするよ!」という意味。
正確には、「-15dbよりうるさい音は2分の1の大きさにするよ!」という意味になります!
2分の1だと潰しが甘いので、3.0:1〜4.0:1にするのがオーソドックスです。
使い方
ゲートと同じで、音声をループ再生させながら一際うるさいところを探ししきい値を設定→レシオを操作して音を圧縮させます。
コンプレッサーをかけすぎると不自然な音声になってしまうので、こちらも耳でしっかり聴きながら慎重に調整しましょう。
ただ、コンプレッサーをかけると音全体が小さくなることが結構ありますので、その場合は
こちらのメイクアップを上げて全体の音量を大きくします。最大音量が-10dbを少し越える程度に抑えられると良いです。

説明してもいいのですが…


でも操作はしきい値を操作するだけなので、色々と個人で試して覚えてみてくださいね。
工程3「イコライザー(EQ)で音をかっこよくしよう!!」





編集したら声の掠れが無くなってたんだよね!!俺もできるようになりたい!!!!

歌下手なのに編集で誤魔化してる歌い手みたいになりますよ



1、赤く囲った「EQ」をダブルクリック
EQのウィンドウが表示されます

わけわかんねえ…


2、①と⑥を表示させる
最初は②〜⑤までしか表示されていないので、Band1とBand6をクリックして表示させます。

画面の見方を知れば少しわかるようになってきます。
落ち着いて画像↓を見てください
左に行けば行くほど低い音、右に行けば行くほど高い音です。

3、100Hz以下のあたりのゲインを下げる

俺の声の中の不要な部分を下げて、必要な部分を上げることができるんだな!
4、⑥の玉を使いやすくする
赤で囲った部分を順番に選択します
すると⑥のバンドが操作しやすい形状に変化しました。
あとは音を聴きながら玉を動かしてみましょう。





さようなら…ぼくのテイオー…
音源を書き出そう!

これにて編集が終了しましたので、音源を書き出して保存しましょう。

1、保存ページへ移動する
下のロケットの絵が描かれているタブをクリックして保存ページへ行きます
2、保存(書き出し)の準備をする
書き出しページの左側で設定していきます
オーディオオンリーを選択
名前決定し、「ブラウズ」を押してどこに保存するか決定します。私は大体デスクトップです。
保存形式を選択しますが、基本的にWaveを選べば間違いありません。
「レンダーキューに追加」を押して準備完了
3、保存(書き出し)する
何も考えず「すべてレンダー」を押す
レンダリングが終了したらwavファイルが生成されます。お疲れ様でした。





※最後のノイズ消し方法は次回更新!
【必見】音声編集を楽にする裏技!!

今までしてきた音声編集の記録は残っているので、そこに別の音源を放り込むだけで一瞬で編集ができてしまいます。


音源Aを編集したとして、今度は音源Bを編集したい時にオススメの方法です!
1、プロジェクトを保存する
今まで編集してきたこのプロジェクトを保存します。
ファイル→プロジェクトの保存 or プロジェクトを別名で保存を選びます
名前をつけてなかった人は別名で保存を選び、しっかりと名前を付けてあげましょう。
2、もう一回開く
保存できたらダヴィンチリゾルブを閉じ、もう一度ダヴィンチリゾルブを起動します。
さっき保存したプロジェクトがあるので、それを開きます。
2、音声を消す
邪魔なので音源Aを消してください。
音源Aをクリックして選択してバックスペースキーを押すと消えます。(右クリックで削除してもOK!)
3、新しい音源を入れる
空っぽになったプロジェクトに編集したい音源Bを入れてください。


まだノイズゲートもコンプレッサーもEQも触ってないのに!


4、新しい名前で保存する
①書き出しページへ遷移する
②えんぴつマークをクリックする
③書き出したい音源の名前を入れる(ここを変えないと前と同じ名前でwavを書き出してしまう)
名前を変えたら「ジョブを更新」をクリックし、「すべてレンダー」を押せばおしまい!

これでガロちゃんを毎回呼ばなくて済む!!

片道1000円くらいかかるんでやめてください…
ただ、音源放り込んで終わりじゃなくて、音源に適した編集を毎回丁寧にしてくださいね!
※今回のレッスン費はしっかりお支払いしました
次回、最終回?!
RX Elementsを使って消せていないノイズを手作業で徹底的に除去します!
RXの波形画面の見方がわかるようになるかも!乞うご期待!
[…] 次回!!「編集してみよう」へ続く!! […]
過去記事にコメント失礼します。
DaVinci Resolveでの整音の参考にさせて頂いているのですが、録音した音源は44.1kHzなのにレンダーした後の音源が48kHzになってしまいます。プロジェクト設定のオーディオサンプルレートは44.1kHzにしているのですが、レンダー設定には特に設定項目もなくお手上げ状態です。
もし何か分かること、解決法などお分かりでしたらご教授いただけませんでしょうか?