こんにちは!ナレーターやってます、管理人の西山はるか!
このたび、「在宅ナレーター」としてオリコンニュース様からインタビューをしていただきました!
ニュース記事はこちらです↓
「在宅ナレーター」が副業の選択肢に 動画コンテンツ増加で需要高まる
この記事では私の他にもう一人、「武藤槙子」さん(@narrator_Komaki)という女性ナレーターさんもインタビューを受けています。
槙子さんは未経験から在宅ナレーターとして活動を始め、1年も経たずにかなりの成果を上げているスゴ腕ナレーターさんです!
特にナレーター志望者の方は主婦などの女性が多いため、槙子さんの姿は多くのナレーター志望者に希望を与えられるのではないかと思います。
ということで今回は、武藤槙子さんに在宅ナレーターについて語っていただきました!
ナレーター志望者必見の内容です!!
まきこさんってどんな人?
今まで2人のナレーターさんにインタビューしてきたんですけど、まだ女性ナレーターさんにインタビューした記事が無かったんですよね。
実はナレーター志望者って女性が圧倒的に多いので、こまきさんの考えや体験談はすっごく欲している人が多いと思います!
ハルカさんが書いてるブログ、「ナレーターになれーたー」はいつも読ませていただいていますので…そこに載ることができるなんて本当に嬉しいです…
私はこのタイトルいいと思いますよw
私もこのブログのおかげでナレーターになれーたーのでwww
さて、まきこさんは元からナレーター業はやっていたのですか??
まだこの副業を開始してから1年経っていません
短期間でそこまで仕事が取れるようになるのはめちゃくちゃスゴイことですよ!
いきなり稼げるようになるってことは多分実力がそれなりにあったからだと僕は思うんですけど、何か声に関する訓練はしていましたか?
とはいってもナレーションを習ったわけではなくて、学生の頃に演劇をやっていました。
あとは地方で行われていた、声優が開催するワークショップに少し通ったことがあります。
それくらいですかね。
まきこさんは未経験とは思えないくらいナレーションが上手いのはもちろんなんですが、発声の基礎が異様に出来上がっているというか…声がやけに綺麗なんですよね。
アルバイトはずーっとマクドナルドだったんで、毎回発声練習だと思って声を出していました。
そのおかげかわからないんですけど、全国のマックの店員同士で行われるコンクールで、接客部門3つで優勝しました!笑
まさかまきこさんもそのレベルの人間だったなんて!しかも3部門!!笑
以前も接客業を発声練習の場にしている方にインタビューしたことがあるので、バイト先で発声練習最強説は本当なのかもしれないですね…!
→コンビニのアルバイトをしながら発声練習をしている片岡さんのインタビュー記事
将来に不安を感じ宅録ナレーターを開始
…これ、もう何回も聞かれてますよね?本当にすみません
※まきこさんは最近様々なメディアから取材を受けているため、その度経歴を語っているようです笑
もし夫が転勤したら私は転職しなくてはいけませんよね?まずそれが大変です。
しかも転勤が2回、3回と続くたびまた転職しなきゃいけないとしたら…?
お子さんもいるから単身赴任も厳しいですね
もっと詳しい過去話が知りたい方はまきこさんのnoteを是非お読みください!!
わかります。僕も始めた頃はドチャクソ安い機材しか持てませんでした。
お金を稼ぎたいからナレーターをやるのに、お金が無くてナレーターができないんですよね笑
10分程度の動画に声を吹き込む仕事で、単価は500円です。化粧水の試供品みたいな額ですよね。
10分の動画ってそれなりに長いし収録や編集にもかなり時間がかかるので、時給換算すると100〜200円程度ですよね。
ちなみに僕の最初の仕事は10分50円でした…。
例えば漫画の動画に声をつけるとき女性なら二役演じることができるので、予算が少ない依頼主は女性一人だけに任せてしまうんですよね。
でも本当にこれは僕の運が良かっただけで、やっぱり男性は案件の少なさにまず悩むんじゃないですかね!
そういう面では女性の方が有利だなーと思ったりはします。
男性に比べて女性のナレーター志望者は格段に多いので、案件数が多いとしても勝ち取るのはそれなりに難しいです。
まきこさんが最初に使ったプラットフォームはこちら
不思議なことに宅録のお仕事って声優とナレーターの境が曖昧ですよね
声のみで表現するのって本当にむずかしい…!
アニメの声優さんなんかは本当にすごいと思いました。そういえばハルカさんは木村昴さんのモノマネが得意ですよね
真似しやすいからよくやるんです!
『オイのび太!のび太のくせに生意気ボディだぞ!』
でも普通ジャイアンの声優さんが「木村昴さん」だってこと知らないですよね?
まさかまきこさんは声優ヲタクですか?
声優も好きですし、アニメのサントラなんかも聴き入ったりしてます…
好きなアニメはサイコパスだそう。木村昴さんは出ていない。amazonプライムで見放題なのでオススメです。
私はそれをしたことが無いので本当に自信が無かった…いや今も無いです。
なんか不安になってきました…ハルカさん私の読み大丈夫ですかね?汗
僕はすごくお上手だと思いますよ!
センスの良い人は初心者でもそれなりに綺麗に原稿が読めてしまうんですが、発声の基礎や滑舌がしっかりできている人というのは案外少ない印象です。
まきこさんはそこもしっかりクリアできている、レアな在宅ナレーターだから需要があるんでしょうね!
やっぱり誰でもできる仕事というわけではない
やはり主婦層が喜ぶ「自宅で手軽に始められる副業」だから、メディアはまきこさんの記事を書きたがるのでしょうか?
だから在宅ナレーターの記事を書きたくて、私に取材の声がかかるのだと思います。
ちょっと面白い話があって、最近とある主婦の方に、某放送局から「在宅ナレーターさんですか?よかったら取材させてもらえませんか?」って声がかかったんです。
でもその主婦は別にナレーターなんてやってなくて、どうも僕と関わったせいでナレーターだと勘違いされたみたいなんです!笑
つまり、「主婦が家にいながらナレーターでいっぱい稼げる」って情報が欲しかったんですね。男性である僕に需要はありませんでした…笑
でも言ってしまうと在宅ナレーターって結構な数の人がやっているはずですよね。
その中でまきこさんが取材の対象として選ばれ続ける理由ってなんなんでしょうか?
なるほど…何もわからないメディア会社が在宅ナレーターをネット調べるとこまきさんが最初にヒットするんですね!
しかもnoteの文章も丁寧だし内容も面白いし、実績もしっかりあるから「この人いいじゃん!」ってなるわけですね!
中には有料の記事もありましたけど、ついつい買ってしまいました!笑
在宅ナレーターとしての活動についてのnoteを書いているんですけども、その中の『収益』に関する記事のみは閲覧有料にしています。
理由は恥ずかしいからです…笑
誰もが知りたい情報だと思うし、100円はあまりにも安すぎるんじゃ無いかと思います!
でも誰でもnoteで収益公開すれば儲かるかって言われるとそういうわけでもなくて…実はさっきまきこさんの今までの収益情報のエクセルを拝見させていただいたんですけどあんなに都度都度丁寧に記録できる人間まきこさんくらいですよ。
そういえば収益記事の軽いネタバレにはなってしまうんですが、記事を読むと確かにまきこさん、結構な額稼いでいるんですよね。
でもこなしてる仕事の数を見ると「うわっ…まきこさん働きすぎじゃない?!」ってなるんですよ。
これ時給換算したらそんなに良い仕事とはいえないなって正直思ってしまいました!
下積み期間はどうしても必要
1日に10分の音声を7本収録した時もありました…!
時間と身を削りながら収録・編集した音声が1本たったの500円だなんて心折れますよね…
僕もヒイヒイ言いながら長い音声を収録したのに、クライアントに提出したら「録り直してください」とか言われて発狂したもんです。
Twitterなどではナレーターに限らずデザイナーなど、多くのクリエイターの方々が声を揃えて「値段は安くするな」と言いますよね。
現状は私も予算のある依頼者からしかほとんど仕事は受けていません。
ただ思うんです。
低賃金でもたくさん納品したあの日々はきっと、
「発声練習」だったのだと。
報酬をもらいながら読みの訓練もできるってすごくないですか?お得ですよね!
そういう意味では、低賃金でもたくさんの仕事を受けるのはアリではないかと思います。
海外のクラウドソーシングも利用!
私は他にも海外のクラウドソーシングを利用していて、そこからも定期的にお仕事がもらえています!
実は最近ネット上でも海外のクラウドソーシングサイトがアツいと話題になってきています…!
依頼者は海外の人だけど、仕事はしっかり日本語の原稿なんですよね!
あとは海外の方が作った日本語の原稿の添削であったり、商業利用の場合などは追加料金をいただくようにし、それなりに予算があるお客様をターゲットにするようにしていきました。
印象に残っているのは手紙を読む仕事でしたね!
日本にいる恋人のために書いたラブレターを5ドルで読んだのはいい思い出です!笑
それと海外の人ってレビューを書く時すごく褒めてくれるので、それも海外サイトを使うメリットかもしれません笑
噂によるとまきこさん英語の翻訳もできるんだとか?もう海外案件のためにこの世に生を受けたんじゃないですか??
最近は本当に便利で、翻訳サイトを使えばやりとりできちゃうんです!
実は昔海外に住んでいた帰国子女だって…!?
神童 武藤まきこ
あとかなり教育熱心な親で、家を決める前に「くもん」が近くにある土地を探すんですよ
くもんってあの、勉強塾の公文ですか??
そしてただの公文ではダメで、ネイティブの英語が話せる先生が運営している公文に絞って地域を調査するんです笑
3歳の頃からもう通っていましたね。
ネイティブの先生がいる公文の近所に引っ越して、それで塾に通って英語に触れ続けたってことですね…
自主的に英語を勉強するために、マクドナルドでバイトしていたとき外国人のお客様にわざと英語で話かけるようにしていました!笑
Oh my god !
英語が通じなかったらどうするんですか!笑
そういう人に英語を教わるような気持ちで話しかけていました!笑
英語への抵抗が少ないから、海外サイトでもグイグイ活動していけたのが強みだったんですね。
※そろそろ海外サイトでの収益が2000ドルに届きそうとのこと!すごい!!
営業も欠かさない!
※制作会社とは、映像とか音声とかいろいろ作るところのこと(雑)
ネット経由の仕事を10件こなすより、制作会社の案件2〜3個やる方が報酬が高いんですよね
でもだからこそ制作会社案件をゲットするのは難しいと思うんですけど、まきこさんはどのように制作会社との繋がりをゲットしたんですか?
ネットで様々な制作会社様を調べて、そこのお問い合わせフォームから営業のメールを送っています。
以前取材したナレーターさんも、おびただしい数の営業メールを送ったそうです…!
→鬼のように営業メールを送ったナレーター おかけんさんの記事はこちら
例えば売れっ子のナレーターさんだとどうしても仕事が受けきれなかったり、男性ナレーターさんは女性向け案件ができなかったりと、自分ができない仕事を抱えるケースがあるんですよね。
そういう方から譲っていただけることが稀にあったりするので、そこから制作会社様との繋がりができる…というわけです。
なにより案件を多く持っている人ってだいたい東京の人だから、地方に住んでいるまきこさんがその人と関わりを持つってめちゃくちゃ大変なはずなんですよ…!!
これ多分普通の人は真似できないやり方です!!
最近は単価40000円越えのナレーション案件が来たとか!羨ましい〜!!
オリコンニュースさんからの取材を受けて
オリコンニュースの記事がアップされた際、コメント欄やツイッターに否定的な意見も多くありましたよね。
僕はなるべく誤解を受けないよう、在宅ナレーターのいいところも悪いところも全て記者に伝えたつもりだったんですが、文字数の関係でほとんどカットされてしまいましたw
記者さんから『お二人の魅力をもっとしっかり伝えたかったのに申し訳ない』と連絡がきました!笑
あの記事は声の副業をやりたがっている人たちに勇気を与えた分、既にプロとして業界で活躍している人たちが「うーん」と微妙な反応を示していました。
宅録ナレーターとして全国で活躍されているおかけんさんも、このことに関してnoteを書いていらっしゃいました。
おかけんさんのnote『「在宅ナレーター コロナで注目」記事を読んで』
※キララは僕の旧芸名です
そんなこと言ってるおかけんさんもナレーターになる前から人が大勢いるホールで歌ったりCD出したりと常軌を逸してますけどね?
そのおかけんさんが、「ナレーター副業なんて全然おすすめの副業じゃない」と記事内で言っていました。
私はたまたまこんな感じで成立してるけど、それはあくまで副収入としてですし、「超稼げるからみんなやりなよ!」では全然ないです。
僕の中で完全にプロナレーターになってたのですっかり忘れてました。
もしかしたらハルカさんが書いたこの記事の影響でライバルが激増する可能性だってあります。だからいつまでもコンスタントに仕事がもらえるとは私は思ってないです
そもそもこの仕事って向き不向きも大きく関わりますよね。
僕は自分のことナレーターに向いてるだなんて一度も思ったこと無いです!笑
そんなこんなもあり、オリコンニュースの記事を読んで「声の仕事って稼げるんだ!」と思い込んだ参入者が増えることを憂慮する方がいるのは仕方ないことだなと思います。
僕も元は声優になりたくて、でも結婚や資金面などを考えて断念してしまった過去があるんですよね。
そんな僕が今こうやって声の仕事できているのは本当にありがたいことなので、僕と同じように諦めてしまった人たちも、再チャレンジする場としてはいいフィールドなのかなと…!
でもほぼ確実にまきこさんのような収益に到達するのは無理なので、「副業」というよりは「趣味」としてこの仕事を推したいですね!
金額が全てではない
・積極的に情報収集をした
・積極的に他のナレーターと交流した
・積極的に仕事探しや営業をしている
・積極的に研究をしている
まきこさんは以上のことを難なくこなす変態だということがよくわかりました。
でも、だからといってナレーションだけして、それで家賃の支払いに追われる生活も駄目なので、要はどっちもやっておくことが理想ですよね。
今までは将来に怯えてばかりでしたけど、最近は「まあ片方の仕事ができなくなってももう片方あるからね!フーン!」って感じで、心に余裕を持って生活できるようになりました。
もし僕がここで喉に矢を受けても、ナレーター以外のスキルでの仕事にシフトすればいいですからね。
そうは言っても、ナレーターで一攫千金したい方、声の仕事で生きていきたい方は一定数いるわけですよね。
クラウドソーシングの仕事を見ていくと確かに声優・ナレーターは低単価でのお仕事しか無くて、「こんなの安すぎる」と文句を言いたくなる気持ちもわかるんです。
だから声優より原稿料が多くなるナレーターは、その計算で行けば30000円前後が相場であるべきという意見をよく見かけますね。
単価交渉をする心がけは良いのですが、それ以前にナレーションの実力を上げないとお客さんから「このナレーターはぼったくりだ」と思われてサービスを買っていただけなくなっちゃいますよね。
だから私は声や喋りの鍛錬もそうだし、テレビを観て最近のナレーションのトレンドも感じ取ってみたりするようにしています。
価格設定を日々見直しつつ、自己研鑽も怠らずに今後も活動していけたらと思っています!
単価を上げるコツうんぬんの前に、自己研鑽が大前提だということ、肝に銘じたいと思います!
まきこさん、今日は貴重なお時間いただき本当にありがとうございました!
ちょくちょく見せてくれたダークな部分はなるべくマイルドに記事に書くようにしますね!(暗黒微笑)
おまけ
武藤まきこさんの愛用している宅録グッズたちです!
これから宅録してみたい人はこちらの商品をぜひ参考にしてみてください!
まきこさん本人の機材使用レビューはこちらの記事をご覧ください!