今流行のプログラマー。どんどんなりたい人が増えてきていますね。
しかし未経験者だとなかなか開発現場に入ることができず、全く関係ない現場に飛ばされてしまいます。
ここでは私が未経験時代に苦労した話をしていくのですが、その前に強くお伝えしたいのが…
エンジニアよりWebサイト制作者目指した方が心労少ないです
エンジニアは確かに給料が良く、私も月収60万まで上げることができましたが、言語の難易度が信じられないくらい高く、プログラミングが大好きな人以外絶対いつか挫折します。
「え?私プログラミング好きですけど」って今は思うかもしれないですけど、本当に好きな人は自主的にアプリ開発なりして知識を付けているので、未経験でもすぐに現場に入れます。
あなたはアプリ開発できるくらいプログラミングを習得できていますでしょうか?
「未経験だから現場に入れてもらえない〜」と悩んでいる人はプログラミングが好きな人ではなく、プログラミングが好きだと思い込んでいる人種です。
ただWeb制作であればなんとか…なんとかセンスのない人でも習得ができるレベルの業界です!
これから書いていく経験を読んで、「エンジニア向いてないかも」と感じたら、ぜひWebデザイナーへの方向転換を検討していただきたいです。
3ヶ月ほど待機したがなかなか常駐先が決まらない!
私はSESの企業に入り2ヶ月の間研修を受けていました。
研修生はみんなJavaを勉強するのですが、私はWebエンジニアになりたいので強引にPHPを勉強しています。
少し調べたことのある人はいると思うのですが、Twitter界隈でJavaという言語はあまり評判が良くないです。
古い言語で、初心者には難易度が高く複雑で、少しずつ使われる場面が減ってきていると噂されています。
対するPHPは、古くからありますがLaravelというフレームワークが人気になり、当時最も熱い言語でした。
※現代はもうPHPも廃れており、結局Javaで基礎を学ぶのが一番良いです
さて、研修中に何件か営業から案件が振られます。

西山さん、こちらの案件はいかがですか?

おっ!いいですね!ぜひ選考を進めてください!

では企業に西山さんの履歴書を送っておきますね
こんなやり取りをして、企業が私に興味を持ってくれたら面談をし、そこで採用・不採用が決定します。
こうやって仕事を選ばせてもらえるパターンはかなりレアで、会社によっては仕事を選ぶ権利なんてありません。
私が前いた会社では問答無用でどこにだって面談に行かされたものです。いい会社に転職できてよかった・・・。
しかし選考を進めてもらっても相手の企業から何も返事が帰ってこないパターンがほとんどです。
無言のお祈り・・・選考に落ちているのです。
かれこれ10回くらいは無視されましたか・・・私は全然企業から興味を持ってもらえませんでした。
なんならテスターという、ほぼエンジニアのスキルにならないしょぼい仕事でさえも選考に落ちてしまいます。
ここではっきりと感じました。未経験エンジニアの価値の無さを!!業界にエンジニアが足りてないとはよく言ったものです。
業界にエンジニアが足りてないとはよく言ったものです。
経験者エンジニアが足りてないというだけで、未経験エンジニアは余りまくっているのです!
エンジニアになるなら新卒でなっておくべきなのだと確信しました・・・。
あとは時期が悪いというのもあります。
常駐先が決まりやすい時期というのがあって、私が入社した3月からは一気に仕事が無くなる時期です。
それもそのはず。新卒にガンガン仕事が任されますから!!私たちに振る仕事は無いです!
逆に6月や9月は仕事が増えてくると聞いたことがあります。
その時期にIT企業に入社するように調節するといいかもしれないですね!
やっと返事が来たけど!・・・?
無言のお祈りが続く中、やっと一通の返事が来ました。
その頃の私はもうかなり病んでいました。
最初の頃

僕めっちゃ勉強したもんね!いきなり開発案件とか入って活躍しちゃうぞ!
数日後

返事が来ない…こんなに頑張って勉強してるのに…
さらに数日後

最初は…テストでもいいから現場に入ろう!うん!開発なんていきなりやらせてもらえるわけ無いもんね!テストから地道に頑張ろう!
数週間後

テスト案件ですらオファーがかからない?!?!?なんで!!テストくらいやらせてくれてもいいじゃん!!キレそう!!!
数ヶ月後

テスト!テスト!テスト!テストぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!テストテストテストぅううぁわぁああああ!!!あぁテスト!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!
着実に精神が崩壊していきました
テストですらやらせてもらえないのです。自分への自信がどんどん無くなっていきました。
そんな状況でもやっとこさ面談が決まり、意気揚々と現地に向かいます。
私が面談しに行った会社はなんとPHPの開発現場。しかもフレームワークは今流行のLaravelです!!
パソコンもMacを使ってて、かっこよく言うと「モダンな開発現場」ってやつでした。
何ヶ月も勉強してきた私は自信満々にLaravelに関して知っていることを話し、いい感じの雰囲気で面談を終えました。
ちなみに集団面接だったのですが、隣の人が突然武田鉄矢のモノマネをして驚きました。
そして面談後、返事が来ました。

西山さん、返事が来ました!不採用です!

エーッ!!!そんな!!なんで!!いっぱい勉強したのに!!

はい。あちら側の評価としては、『人柄も良く、スキルも問題なし』と絶賛されています。
しかし、『ポートフォリオが無く、熱意が感じられない』という理由で不採用になりました。

う・・・うわああああああ!!!!
痛いところを突かれました・・・。
もちろん熱意はあったんです!でも、それは言葉だけでは伝わらないのです。
実際に自分の力で作り上げたアプリがあれば、相手としても「この子は未経験だけど可能性を感じるな」と思って採用したくなります。
私には、あと一歩の努力が足りなかったのです・・・。
正直未経験でエンジニアになれないことを嘆いてる人たちは自力でアプリケーションを作れなかった人たちだと思います。
厳しいことを言いますが、独学でアプリくらい作れないと今後エンジニアになれてもいつか挫折することになります。
そしてついに営業から恐ろしい宣告をされます。

西山さん、次はこちらに面談に行ってください。ここであればほぼ合格すると思います。

こ・・・これは・・・『2ヶ月間レジの打鍵テスト』・・・?!言われた通りにレジを叩く仕事じゃないですか!!こんなのやる意味無いですよ!行きたく無いです!

西山さん、このままだとあなたはただ働きで給料をもらってるだけになってしまいます。会社が赤字になっちゃうんですよ。だから2ヶ月でもいいんでレジのテストをして現場経験を積んでください。

ぼ・・・僕はITの経験はあります!以前はネットワークエンジニアをやっていたんです!難しい資格も取りました!現場経験はあるはずです!

残念ながら・・・それは開発現場の経験ではないので無意味なんです。レジ打ちでもなんでもいいからとにかく経験を積んで履歴書に書かないと、誰もあなたを雇ってはくれないんですよ!

う・・・うわあああああ!!!!!!!!
エンジニアのみなさんがアドバイスをくれた
危機を感じた私は派遣会社にいくつも登録しました。
もう正社員になるのはこりごりだ、気楽な派遣エンジニアになって、自分で仕事を選んで経験を積みたい!
そう思ったのです。
でも現実は甘くはありません。派遣であろうと全く企業は私の履歴書に興味を持ってくれず、たくさんお断りをされました。
テストなんてやりたくないよお・・・
そんな中、様々なエンジニアさんがアドバイスをくれました。
六本木でエンジニアをしているwakiさん
でもね、テストは残念な仕事というのもちょっと違うんだけどね。
うちのメンバーにも打鍵のテストだけやってた女の子がいるんだけどね。文句言わずにちゃんとやってくれてる姿を見てると、信用が生まれるんだよね。
会話すると、やっぱり本当は開発したいって言うし。
元々はうちのチームの子じゃなかったんだけど、うちにおいでよ、って声かけて。次の機会を与えたくなるきっかけにはなる。
結局、今の会社にも引き抜いたし。開発させてもバグも少ないし、そういうところもちゃんと見て、だけど。。誰かしら見てるもんだよ。(多分。。)
西山くんの周りにもそういう状況があればいいんだけどね。。開発が純粋にしたいのに、できない状況が続くと言うことであればちょっと考えてもいいかも。
SESで社長をしてるもっち〜さん
うちでは
LPIC、ORACLEブロンズ、UMTP、言語ごとの資格で推奨してます。
理由は、ソースコードを見せてもらえるテスターにまずはなれることを目指し、次に開発者にスライドするのが一番再現性が高いからです— Motcii (もっち〜) @ 現役エンジニア社長 & 客員教授 & フリーランスでのお仕事募集中 (@ginza_no_motcii) 2019年5月15日
エンジニアの集まるグループにも入会し、そこでもたくさんのアドバイスをいただきました。
本当にたくさんの人にお世話になりました。みなさんがいなかったら私は精神が崩壊していたかと。。。
おかげで、私の中にはちょっとした軸が生まれました。
1、テスターは悪ではない
テストを頑張って現場に認めてもらえれば、十分開発に移行できる可能性はあります。
ただし、開発に移行できる気配の無いテスターは行く意味が無いです。
2、言語はこだわらない
ずっとPHPにこだわってきましたが、やはり世間はJavaの案件がほとんどです。
確かにJavaはあまりいい噂を聞きませんが、それでも経験さえ積めばあとは好きな言語の仕事が選びやすくなります。
文句を言わず、Javaを勉強するよう言われたらJavaをやりましょう。
3、資格も文句を言わず取る
私の会社ではみんなJavaブロンズという資格を取らされます。
正直現場では全く役に立ちませんし、そこまですごい資格でもありません。
よくエンジニアのみなさんは「エンジニアに資格は無意味」と言っており、実際その通りなのでしょう。
けれども未経験者には本当に武器がありません。であれば、無意味であろうと資格を取って、「努力はしているんです」アピールはせめてしましょう。
こんなところです。
そのため営業さんには

業界に関してたくさん調べ、テスターの業務に関しての嫌悪感はなくなりました。
今後はテスト案件でも嫌がらず前向きに考えようと思います。
しかし、今回のレジ打ちのテストは現状からスキルアップする手段にはなり得ないと思います。
もし次に営業さんが提案してくれた現場は絶対に面談に行きます。
だから今回だけは面談に行かないということで手を打ってはいただけませんか?
こう言いました。
正直最悪ですよ?www
こんなこと言うワガママ社員即刻クビですw
面談に行ってわざと問題児っぽい行動を取って不採用になるよう仕向ける方が賢いかもしれませんね。
私のこの件は社長も出てくるくらいの騒ぎになりましたが、なんとか了承を得ました・・・。
そして常駐先が決まった
それから運良く面談に合格し、常駐先が決まりました。
なんと、IOSアプリの開発現場です!!
「SESはガチャ」とはよく言ったもので、テストでもしっかりやろうと思っていた矢先に開発案件に参加できることになりました。
それもこれも、言語のこだわりを無くしたことが功を制しました。
何ヶ月も必死に勉強したPHPを捨て、全く触ったことのないSwiftという言語を選んだことでこのような幸運が訪れたのです。
SESで悩んでいる人はたくさんいると思います。
そんな人は、私がさっき挙げた教訓を参考にしてもらえればと思います。
要するにSESはガチャです
ではでは
後日談〜エンジニア引退しました〜

あれから数年後…
現在私はプログラマーを引退しました。
一応修行の末フリーランスになり、さまざまな現場を経験しました。
月収もどんどん上がりエンジニアも悪くないなと思ってはいたのですが…やはり疲れてしまいました。
プログラミング言語は現在1ヶ月単位で進化を遂げており、アップデートが入るたびドキュメントを読み込んで日々勉強をし続けないといけません。
流石にその生活を続けるのに疲れてしまい、私はエンジニアを引退しました…。
もしこれからエンジニアを目指したい方がいたら、半端な覚悟であればやめておいた方がいいです。
様々な現場を経験しましたが、職場で活躍されているエンジニアたちはみんなお金より技術を愛している方々でした。
稼げるという情報に踊らされてエンジニアになってしまった人たちは大半がプログラムの難易度に押しつぶされることになります。それほどプログラミングはセンスが求められる分野です。
3年以上エンジニアとして現場を経験してきた私がある時急に諦める程度にはヤバい業界なので本当におすすめしません。
ですのでもしこういった技術職を目指すのであればWebデザイナーを推奨します。
デザインを学んで、見た目をコーディングして、WordPressに反映させる程度であればなんとかセンスのない人たちでもできるようになりますし、それなりに稼ぐこともできます!
未経験で苦しんでいる方々にどうかこの記事が届きますように…!

エンジニアとして就職しましたが…仕事が決まるまでとんでもなく苦労しました…