
最近、声質が良くなってきました。
嫁に「声通るようになったね うるさいんだけど」と言われて気付いたんですけど・・・ごめんよ嫁。
実は昔からずっと声が小さいことが悩みでした。
どうすればそれが解決できるのかわからず困りながら10年経ってしまいましたが、やっと解決の糸口が見てきたような気がします。
さて、それでは上手に原稿を読めるようになるには10年かかるのかというとそういうわけではありません。
大事なのは練習よりも本番だったのではないかと・・・なんだか思うのです。
※今回の記事はマインド的な内容です
弱点から目を背けていた高校生時代
放送部時代、1年生の時点でいきなり全国大会まで勝ち進んだ私は、正直天狗でした。
三年間必死に努力した先輩たちを軽々センスで抜いてしまったんです。
部員たちのことを少し見下していたかもしれません。今思うともっと先輩から学べることあったのに本当にバカだと思いますよ・・・。
そして2年生の時の全国大会、なんと予選で落ちてしまったのです。
謎です。去年よりさらに実力は上がっているはずなのに。
実は1年生の時は「コードギアス」というアニメに影響を受け、低い声で読むことがイケボなんだと思い込んでいました。
そして奇跡的にそれが功を奏し、低い声で読んだことが評価を受け全国に行けたのです。
でも2年生になる頃の私はだいぶ読みの型や発声も上手くなり、自然な無理の無い声で原稿を読めるようになっていたんです。
しかしそれがダメでした。
私の自然な声は軽くアニメっぽい雰囲気が入ってしまうそうです・・・(審査員に書かれましたw)
それで大会での成績は悪くなってしまったんですね。
読みのテクニックに関しては部内でも群を抜いていたはずです。それでも思うように成績が残せないことが続きました。
私はもっと現状を受け入れるべきだったと思います。
でも「僕はうまいはずなんだ」と強情になって、頑なに読みのスタイルを変えることをしませんでした。
声が高めな分、前に飛びづらくなっているという致命的な欠点があるにも関わらず、とにかくテクニックばかり鍛える毎日・・・。
結局、高校生の時はほとんど成績が残せず終わったのでした・・・。
うまい人たちに囲まれてやっと気付く
それから大学生になって声優養成所に通いました。
ここで衝撃を受けます。
自分、めちゃくちゃ下手くそやん
確かに周りから私は「いいものを持っている」と言ってもらうことはよくありました。
でも私はその「いいもの」を使いこなす努力をしなかった。
その結果誰よりも下手くそだったという事態にやっと気付けたのです。
声優養成所って初心者が行くところだと思ってたんですが違ったんですね・・・みんな既に経験者で、命をかけて頑張っていました。
喜怒哀楽を表現しろって言われた時、恥ずかしくて全然表現できませんでした。
でも周りのみんなは、本当に泣いたり顔が赤くなるくらい怒ったり、全力で表現をしていました。
私はどこかで自分のこと、周りよりすごい人間だと思い込んでいたのかもしれません。
現在26歳ですが、未だに周りの人たちが根性で成功しているのをよく見かけます。
実力とか才能より大切なのは「行動」だったんだなと気付かされました。
つまり実践あるのみ
私の声質が最近良くなったのは、最近になってやっと本当の努力をするようになったからなんです。
今までは「もっと上手くなってから」とか「本当は俺上手いし」みたいな、やってもいないのになぜか自分で自分のことを決めつけていました。
それよりは、下手くそでもいいから前に出て、恥をかいてもいいから課題を見つけるべきだったんです。
放送部の時だったら自分の声にこだわらず色んなラインで鍛えるべきでしたし、養成所の時だったら下手くそでもいいから死ぬ気で演じて、先生にダメなところを積極的に聞きに行って、空き時間で特訓しまくるとか・・・プライドを捨ててもっと前のめりに試練をこなせばよかったな・・・。
だから私は今自分を「プロナレーター」と自己紹介するようにしています。
クライアント様の中には「この実力でプロなのか?」って思う方もいらっしゃると思いますが、実際「プロです!」って言い始めてから読みの技術や声の通りもメキメキ上がってきたんです。
SNSで営業している時も最初は、「みんなの前でナレーターをアピールするなんて・・・ナルシストに見えるじゃん」って思ってすごく嫌だったんですけど、でもそんな恥は捨てました。
もうどんどん音声を活かせる場面は貪欲に使っています。
そしたらSNS仲間もたくさん増えました!
最近出たPitPaというアプリが今最高に熱いですね。音声で呟けるSNS。
これをナレーターである私が営業に使わない手はないです!(アンドロイドだとまだ使えないです・・・)
そしてPitPaでさらに声の露出が増えたため、さらに発声練習に磨きをかけています。
みんなから「良い声ですね」と言われるために。
上手くなる秘訣は恥を捨ててがむしゃらに、ブサイクな顔になるくらい力んで前のめりに倒れることです。
自分の殻を突き破れ!
ではでは
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