今日オーディション受けてきますよ・・・
うまく行くかなあ
特技を披露しろって書いてあったけど何すればいいんだろう・・・— 明後日キララ♂変態なのに1億円 (@hitsuji_kaitai) 2018年10月22日
インターネットで集客をしつつ、現実世界でもしっかり営業をかけようと思い、ナレーターのバイト面接に行って参りました!
所属してしまうとテレ朝との契約違反になってしまうので、あくまでバイト・業務委託にしました。
そしていざ面接に行くと・・・審査員とビデオカメラがこちらを睨みつける・・・どう見ても面接じゃなくてオーディション会場だったんです。
まるで声優事務所のオーディションでした・・・(笑)
しかしなんと合格することができたので、その時に感じたことを書きます。
オーディションを受けてみたい人の参考になればと思います。
声優の仕事はバイト求人にも落ちている
インターネットで「声優 仕事」といったワード検索をかけると、バイト求人が多く表示されます。
私は「今月ちょっと仕事少なかったし・・・営業でもかけよう」と思い、indeedでバイト探しをしました。
ただ、やはり単発で「この仕事やってくれる人募集!」というのは無く、大抵は所属や登録の求人ばかりです。
所属というのは縛りが強く、登録は縛りがゆるいといった認識で大丈夫だと思います(笑)
ナレーター事務所に自分の名前を登録しておけば、事務所が仕事をこっちに振ってくれます。
もちろんライバルはたくさんいるので仕事がこちらに回ってくる可能性はかなり低いです・・・(笑)
ですから基本的にはブログを開設し、ネット上で集客することをおすすめしています。
ネットでの集客+面接・オーディションの二段構えをしましょうね!
そしてそして、とある事務所の面接を受けるに至りました。
ナレーションと思いきや・・・声優?
※規約違反になってしまうため詳細があまり書けない部分があります。申し訳ございません。
指定された会場へ行ってみると・・・驚いたことに、私の他にもたくさんの人が席についていました。
面接と聞いていたので面接官と私しかいない形式だと思っていました。
しかも聞いてみると、1時間後には次のグループもいるのだとか。
声優やナレーターを志望する人は本当にたくさんいらっしゃるんですね・・・。急に緊張してきました。
普段会社員の私は商談なんかもちょくちょくしているので、面接は結構得意です。
しかしこれはどう見ても実力テストをする雰囲気ですので、どんどん不安になってきます。
会社が終わってからそのまま会場に向かったので、(発声練習しておけばよかった・・・)と大変後悔しました。
面接を受けに来た人たちにプリントが配られます。
「課題原稿だな・・・」と思って見てみると、その内容は・・・完全にセリフでした。ナレーション原稿ではありません。
あれっ?ナレーターのオーディション受けるつもりだったのに読むのはセリフ?!
そういえば今日は声優・ナレーターを対象としたオーディションでした・・・。
私としては「声優の素質は無いのでナレーターだけやりたいです!」って感じなのですが・・・まあそんな甘いことは言ってられないのでしょう。
ただでさえ志望者が多い業界です。1つのことしかできない人間は求められていないのだと思うことにしました。
ナレーター志望者には辛い声優試験だった
会場にはビデオカメラが設置されており、それに向かってセリフを読む。そしてそのまま審査員と面接・・・という流れでした。
バイトの面接ということで、会場にいた人は初心者が多かったような印象です。
「ああ、演技は未経験なんだろうな・・・」と思う人がちらほらいました。
口先だけで演じたり、良い声で読もうとしているんですよね・・・これ、すごくわかるんですよね。自分もそうでした(笑)
私は学生の頃周りから「良い声だね」と褒められることが多く、それだけで自分は「声優になれるんじゃないかな?」と思っていました。
しかし声優養成所に行くと・・・声を良くするトレーニングなんてほとんどしませんでした。
大事なのは表現力で、どれだけ役に没頭するか、どれだけ自分の経験を役に反映させるか・・・。
役作りの方が何倍も大事で、そして自分はその才能が無い凡人だということを思い知りました・・・。
・・・という経緯もあり、自分には声優より正確な読みが求められるナレーターの方が向いていると思ってこの会場にいるのですが・・・汗
案の定、私と同じようにナレーター志望の人たちはとても苦労していました。
みんな発声や読みはすごく綺麗で正確なんです。でも演技にはなっていない。
バラエティ番組の明るいナレーションのような読みになっているんですよね。
もちろんそれは悪いことではなくて、ナレーターとして突出していれば採用される可能性は十分にあります。
ただ私は「このセリフは演技として読むのが適切だ」と感じていたので、今回はナレーションを封印することに。
とにかく試験内容が演技なのですからやるしかありません(笑)
名前が呼ばれるまでじーっと原稿を眺めました。
このキャラはなぜ笑っているのか?なぜ怒っているのか?
過去に何があったのか?何をされたのか?
誰に対してこの感情を向けているのか?
自分の中で演じるキャラの設定をどんどん固めていきます。
そして呼び出され、私は思いっきり大きな声で演技をしました・・・。
実は面接も声優には重要?
演技が終わった後の面接は、正直驚きの連続でした。
本当にいろんな人がいらっしゃるんです。声優志望者って。
例えば就活前の学生さんが何名かいらっしゃいました。
「やりたいのはサラリーマンじゃなくて声優だ」という理由での志望者が多かったです。
わかるなあ・・・私も就職活動の時病んだもん・・・(笑)
学生のうちにこういうオーディションに挑戦する勇気、素晴らしいと思います。
ただ学生の欠点は面接慣れしていないことかな?とも思いました。
面接官がすごく「若いっていいなあ・・・」という目で学生さん相手に面接をしていた風景が忘れられません・・・(笑)
対策としては、自分の目標とするビジョンをはっきりさせることかな?と思います。
「若いのにしっかりしてるな!」と思ってもらえたら勝ちです!
次に多かったのは、意外にも主婦でした。
「子育てがひと段落したから夢を追いかけたい」という方が多かった印象です。
素晴らしいですよね・・・僕も、おじさんになっても夢を追いかけてたいな。ちょっと勇気をもらえました。
あと驚いたのは、「声が良いって言われるから来ました」っていう人でした!
普段は飲食店で働いているそうで、演技は未経験だけど周りから声を褒められることが多いので声優のオーディションを受けに来た・・・と。
なんかいいなあと思いました。
ぶっちゃけ声優を目指す理由ってだいたいはこれじゃないですか?w
僕も声を褒められて調子に乗ってこの業界に足を突っ込んでしまった人間です。
あとは関係ないけど、お絵かきを小さい頃に褒められて調子に乗ってデザイナーになってしまいました。
そういう理由でいいんだと思います!夢って!
でも・・・この人はちょっと素直すぎるのでもう少し面接官の前では格好つけても良かったのかもしれないですね・・・
面接を全体的に見ていた感想としては、「自分の成し得たいことのためにしっかり行動をしているか」が見られていたように思います。
私の場合だと、
・リスクヘッジのために会社員をして、ある程度の収益は確保している
・外だけでなくネットでも営業活動をしている
・今は小さくても仕事をとって実績を積むようにしている
・ナレーターがダメだったとしても大丈夫なよう手に職をつける努力もしている
やみくもにナレーターを目指さないよう、筋道を立てて自分の行動を考えるようにしています。
全てではありませんが、私は面接官にその意図を簡潔に伝えました。
ちなみに、全てを頑張って伝えようとするのは必死すぎて逆効果だと思うので、「相手がどんな回答を欲しているか」をよく考えながら発言すると良いと思います。
自分の半生を語り出したり、特技を披露するのに必死になったり、自分のダメなところを隠そうと無駄に格好つけたり・・・
こういった行動をしてしまっている人は印象が良くないように感じました。
結果、事務所に登録していただけることに
数日後連絡が来て、合格が決定しました。
オーディション合格でした!
今週横浜のスタジオでボイスサンプル収録してきまーす!✨
嬉しい✨ https://t.co/e94MhOK5eo— 明後日キララ♂変態なのに1億円 (@hitsuji_kaitai) 2018年10月29日
今度スタジオに行ってボイスサンプルを収録してきます!
オーディションで良い成績を残せたポイントは
・周りと違うことをする
・自己PRはしっかり練る
・オーディション原稿の内容を隅々まで考察する
こんなところです。
周りと違うことをするというのはその時々によるんですけど、今回はとにかく演じるということに気をつけました。
良い声を出すことに注力している人が多かったため、「ここで演技派な私を見せれば注目してもらえるのでは?」と考えたのです。
そうすると「おっ、こいつは周りと違うな?」って感じてくれます。
自己PRですが、これはアナウンサーを目指していた経験がすごく役立ちました。
会場にいた人はみんな自己PRじゃなくて自己紹介をしていました。
自己紹介をしても相手はいちいち覚えてくれません。だから自己PRをすることで相手に自分を印象付けるんです。
アナウンサーの面接は年間で何千人もの人が挑戦します。その時に誰よりも目立つための技術をテレビ朝日の養成所で学べたのが大きかったです。
そしてオーデョション原稿の読み込みは、私の他に誰もやっていなかったと思います。
みんなつっかえないよう綺麗に読むことばかり考えていました。
でも大事なのはセリフの外側です。
怒りの感情のセリフを読むとき、ただ怒ってるように読むだけではダメです。
怒っているなら、セリフの前に既に息を荒げていてもいいですよね?
楽しいセリフなら、セリフの前に笑ってもいいし、言った後にこらえきれず笑う演技を入れてもいいです。
そしてその演技は、「どれくらい怒っているか」「どれくらいおもしろいか」といった感情のレベルが自分でわかっていないと表現できません。
セリフ以外のところでも表現を入れてみるようにしましょう。
声優養成所での経験が本当に役立った
偉そうに語ってしまいましたが、これらのことは全て養成所で学んだことです。
もし演技を学んでいなかったら、一生私は原稿の文字を目で追うことしか覚えなかったことでしょう。
確かに養成所は高いし、初心者には敷居が高いです。
ただ、すごく大事なことをたくさん学べます。
「自分には才能がある」と思い込んでいる人ほど衝撃を受けます。演技って実はすごく深い。
自分よりずっとすごい人がたくさんいて、その人たちもうまくいかなくて悩んでいる。
そういう世界は一度は見ておかないといけません。養成所って絶対行った方がいいです。
声優養成学校の実態を描いた漫画がすごくおもしろかったのでリンクを貼っておきますね!
声優養成所にも様々な場所があるので、まずは資料を請求したり、見学をするといいです。
私の通った俳協という場所は演技に力を入れている場所で、声優兼歌手であったりタレントを志望する人たちは途中退学していました。
せっかく入った所がミスマッチだと勿体無いので、事前調査は必ずしましょう。養成所は安くないですから・・・。
もしお金が無いという人は、こちらの記事を参考にしてみてください。少しだけ学費の足しにできるかも。
とりあえずオーディションには受かり、事務所登録はしてもらえましたが・・・それで仕事がもらえるわけではありません。
今後も鍛錬を積んでいこうと思います。
ではでは